モーリス・ドニ（1870-1943）は19世紀末フランスで、次世代への橋渡しとして、かけがえのない役割を担った前衛グループ「ナビ派」(ヘブライ語で「預言者」の意)の中心人物でした。ドニやナビ派の影響は遠く日本にも及びました。「ナビ派の学校」であるアカデミー・ランソンで、直接教えを受けた日本人画学生も少なくありません。出会いから幸福であったモーリス・ドニと日本の近代洋画の関係に触れてみませんか。　

展覧会は3章にテーマを分けて展示されています。

第1章　ジャポニスムの申し子｜「ナビ派」の誕生に居合わせた日本人

第2章　アカデミー・ランソン｜パリの画学生～明治・大正・昭和

第3章　宗教芸術家として｜そして彼の絵は海を渡る

本展ではドニの生涯を国内の名品を通して展観します。そして、それぞれの時期に彼と日本の美術がどのように関わってきたのか、黒田清輝が目にしたであろう初期作品から、ドニに学んだ留学生たちの作品、早くから来日して日本で展示された作品を振り返ることで辿ります。

「日本が見たドニ｜ドニが見た日本」展は、ナビ派の収集で知られる新潟県立近代美術館と日本洋画研究に力を入れている久留米市美術館の共同企画。2会場のみの開催です。モーリス・ドニと日本に焦点を当てた展覧会は国内では初の試みだそう。この機会をお見逃しなく。

新潟県立近代美術館

TEL／0258-28-4111

開催期間／2024年8月27日(火)～10月20日(日)

開館時間／9時～17時(観覧券の販売は16:30まで)

休館日／9月2日(月)、9日(月)、17日(火)、24日(火)、30日(月)、10月7日(月)、15日(火)

料金／一般1500円(1300円)、大学・高校1000円(800円)、中学生以下無料
　　　※(　)は20名様以上の団体料金です。　

住所／長岡市千秋3丁目278-14　https://kinbi.pref.niigata.lg.jp/goriyo/kotsu.php

https://kinbi.pref.niigata.lg.jp/