同年代でも若く見える人もいれば、老けて見える人もいる。　
「誰も教えてくれなかった老け顔対策」実践編では新潟でサロンを4店舗手掛け、新潟のキレイを作ってきた株式会社トプカピの代表取締役の庭山仁美さんに年代別の老化の症状とその対処法についてお聞きします。　

お話を伺ったのは

庭山仁美（にわやま・ひとみ）
エステティシャン／美容など研究家
株式会社トプカピ代表取締役。
東京カネボウ総合美容学校（現ハリウッド美容専門学校）卒。東京都内でエステティシャンとして店長を務めた経験を経て、帰郷後の1996年、新潟市中央区にエステサロン「トプカピ」をオープン。その後は新潟市内に「天母」「木火土金水」「久千代」「きくとこ」とサロン事業を展開。世界各国のセラピーを現地で学んだ経験から、グローバルなエステやリラクゼーションに造詣が深く、化粧品の企画・開発、アドバイザーなども手掛け、お客様を感動させるトプカピの「付加価値学」を伝えるオンラインキャリアスクール「美容など研究所 ことわざ」（http://koto-waza.jp）を開講。カイラリアーユルヴェーダインストラクター、CIDESCOインターナショナルライセンス資格、CIBTAC解剖生理学ライセンス資格、TEA認定トータルエステティックアドバイザー資格他多数。

年代別に見る老化の症状と対処法

老化を4段階に分けるとすると、25歳くらいから始まる「開始期老化」、30代で現れる「初期老化」、40代で感じる「変化期老化」、50代～は「加速期老化」。さっそく、それぞれの老化の特徴や対処法をご紹介します。

まずは全年代共通の基本のケアから。

保湿の高い化粧品を選ぶこと
加齢とともに肌の水分量は減少し、30代をピークに皮脂量も減少します。どの年代であっても、スキンケアのベースとなるのは高保湿化粧品です。

SEASON１・開始期老化／25歳～

実感するエイジング

• 夕方になると肌が萎んだ気がする
• 肌の柔らかさが減ったような気がする
• 化粧のノリが悪くなったような気がする

効果的な対処法

• 角層バリアの強化
  ⇒セラミド成分や油分を補う保湿重視の化粧品やクリーム・サプリメントがおすすめ。セラミドが角質細胞の中にある天然保湿因子を保護することで肌は水分を維持。肌のバリア機能を高め、肌の乾燥や肌荒れも防いでくれる。

• 肌荒れ対策
  ⇒ビタミンC誘導体（ビタミンC）・トラネキサム酸入りの化粧品がおすすめ。

• 乾燥対策
  ⇒セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン入りの化粧品がおすすめ。

SEASON２・初期老化／30代～

実感するエイジング

• 色素沈着が気になり、肌に透明感がなくなる
• ちりめんジワや輪郭にゆるみが現れる
• 肌トラブルの回復の遅れを感じる
• ゆらぎやすくなる

効果的な対処法

• 肌のターンオーバーを正常化させる
  ⇒生活習慣の見直し（睡眠・タバコ・アルコール・ストレス・便秘など）、紫外線ケア、クレンジングや洗顔で肌の汚れをきれいに落とすことを意識。また、今まで使用していた化粧品を見直す時期でも。ビタミンB2やビタミンB6やタンパク質を積極的に摂取する。

• 抗炎症、抗酸化のケア
  ⇒ビタミンC誘導体（ビタミンC）、トラネキサム酸、レチノール入りの化粧水・美容液・クリームがおすすめ。

• 角質ケアで育成＆代謝のアップを図る
  ⇒肌のコンディションの良い時に、酵素パウダー、スクラブ、ゴマージュで古い角質や肌のゴワつきをとる。月2回～入浴時にクレイパックなどを行う（肌に摩擦が起きないよう洗い流す）。導入化粧水は押し付けるようにたっぷりと肌に入れる（パッティングではなく、手のひらで押し込めるように）。

SEASON３・変化期老化／40代～

実感するエイジング

• 表情ジワが固定される
• ほうれい線が気になる
• 毛穴のゆるみが目立つ

効果的な対処法

• 抗炎症、抗酸化ケアの強化
  ⇒トラネキサム酸、レチノールに加えて、シワ改善の効果を期待できるナイアシンアミドが配合された化粧品がおすすめ。また、抗酸化成分フラーレン入りもいい。

• ペプチド成分を取り入れて肌のハリを補強
  ⇒肌のターンオーバーを促し、細胞の新陳代謝をサポートし、保湿効果や皮膚の保護作用を図る。さらに機能性ペプチド（ヘキサカルボキシメチルジペプチド-12など）がおすすめ。

• シワ改善特化型ケアに着手。医薬部外品も効果的
  ⇒ヒト脂肪幹細胞培養液と機能性ペプチドを成分とした美容液を併用させて、肌をレベルアップさせる。

SEASON４・加速期老化／50代～

実感するエイジング

• 目尻や口角が下がる
• 眉間のシワが固定化
• 頬がこけてくる
• 額が広くなる
• 顔の形が変わる

効果的な対処法

• 土台である皮下組織の立て直し
  ⇒筋肉・脂肪へのトリートメントやリガメントの強化。

• 集中ケアを取り入れる
  ⇒毎日のケアは高機能化粧品を使い、集中ケアはプロにお任せ。手法を多く持っている、メーカーを超えたサロンを選び、特別ケアを行う。

• 塗る美容医療的な最新エイジングケアは高額でも試す価値あり
  ⇒医師の下でお試しを。整形美容でメスを入れたり、美容皮膚科で成分注入という一手もあるが、将来も重視し、厚生労働省の喚起しているリスクを確認すること。

株式会社トプカピ
https://topkapi-jp.com/